垂直のお花畑
29日〜30日で南八ヶ岳大同心正面壁雲稜ルートへ行って来ました。29日はのんびり入山で赤岳鉱泉まで、心配されたアブも最盛期は過ぎたようですが、美濃戸口から執拗に攻撃してきます。それなりのアブ対策はして行ったのですが、数匹の波状攻撃に応戦しきれず、2ヶ所位刺されてしまいました。鉱泉に到着、高校生の合宿か、引率の先生からコッヘルでのご飯の炊き方を教わっていました。もう今は飯盒は使わないのでしょうか、鉱泉の宿泊j者は30名ほど、お風呂で汗を流し夕飯は6月に来た時と同じステーキでした。柔らかい肉をほうばりながら火が消えないうちにいつもの焼き飯を作ります。肉と野菜を付けタレと一緒に炒め、ある程度食べたら厨房でスプーンを借りご飯を入れて肉、野菜と一緒に炒めます。良く混ぜて熱々を頂きます。これがまた美味しいんです。鉱泉に泊まってステーキ夕飯だったら是非お試しください。
30日晴れ、いい天気です。寒さもなく一寸早出で、05:35鉱泉出発。ゆっくりペースで大同心稜をひたすら登り ます。何やら稜線辺りでヘリが飛んでいるようです。何か事故でもあったのでしょうか、数十分後には飛んで行ってしまいました。大同心基部着06:40、登攀準備をして07:10雲稜ルート取り付き、岩も冷たくなく素手でのクライミングが出来ました。大同心はお花畑、色々な花が咲き乱れる中を登ります。初めての大同心クライミング、昨年は天候不順の為に断念して一年後の再挑戦です。でもこの一年間の努力が確実に表れています。行く前まではかなり心配だったようで、取り付いた頃まではかなり緊張顔でしたが、此のルートの核心部である1ピッチの小ハングをすんなりと超えて来ると緊張がほぐれたようで、お花を観賞しながら高度感を楽しんだようです。4ピッチ目のトラバースを終え、肩に出ると暑い位の太陽が出迎えてくれました。失礼ながら(同心様のお顔部分)最終ピッチを登り、08:50念願の大同心頭へ、山歩きをしていた頃からの念願成就。今までやって来た努力の結果です。全くストレスの無いクライミングが出来ました。小休止後、コマクサを観賞しながら大同心稜を下降して赤岳鉱泉着10:30。ゆっくりとパッキングを済ませ、ネパールカレーをご馳走になって下山。早いご帰宅となりました。
▼お出迎えは夏空と横岳西壁。
▼大同心基部。
▼1ピッチ目の取り付き。これから、垂直のお花畑の中を登ります。
▼2ピッチ目のBP。
▼3ピッチ目のBP。
▼4ピッチ目のトラバース。
▼5ピッチ目、笑顔の終了です。
▼大同心頭。\(^o^)/
▼夏の八ヶ岳。赤岳、中岳、阿弥陀岳と後方は南アルプスの山々。
▼大同心から一寸下りた所にコマクサとウルップ草の群落が有ります。コマクサも終わり間近です。
▼ミヤマオダマキは最盛期。
▼大同心の頭で残っていたチョウノスケ草。
▼トイレに行く途中に有った物置を改築して女性専用のお化粧室と着替え室がもう直ぐお目見えします。益々女性客が増えそうです。